料理をして、洗濯機を回して、日用品を補充する。
一日中動いているのに、家族からは「そんなに家事してた?」と言われる——そんな経験はありませんか。
家事は、終わると形に残らない作業です。
特に、献立決めや洗剤の補充といった細かな家事は、担当している本人にしか見えていません。
「もっと手伝って」と頼む前に、まず家庭にある家事を見えるようにしましょう。
家事の全体像が分かれば、家族も何をすればよいのか選びやすくなります。
この記事では、家事一覧表の作り方と、家族が前向きに参加しやすいポイント制度を紹介します。
家庭にある主な家事一覧
家事を見える化するときは、料理や掃除だけでなく、準備や後片づけまで書き出します。
分類 | 家事の例 | 頻度 |
|---|---|---|
食事 | 献立決め、在庫確認、買い物、調理、食器洗い | 毎日 |
洗濯 | 回収、洗濯、乾燥、取り込み、収納 | 毎日・週数回 |
掃除 | 床、トイレ、お風呂、排水口、ごみ出し | 毎日・週数回 |
育児 | 園の準備、送迎、歯磨き、寝かしつけ、提出物 | 毎日 |
その他 | 日用品の補充、郵便物、家電管理、衣替え | 不定期 |
表を見て「思ったより多い」と感じたのではないでしょうか。
家事の負担は、目立つ作業の数だけでは判断できません。
たとえば「ごみ出し」には、ごみを集める、分別する、指定日を覚える、袋を交換する作業があります。
一部分だけを担当しても、その前後が別の人に残れば、負担は十分に減りません。
厚生労働省も「共育(トモイク)プロジェクト」で、家庭内の家事・育児を棚卸しし、タスクシェアを見える化する取り組みを進めています。
※出典:厚生労働省「共育(トモイク)プロジェクト」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/shokuba_kosodate/jigyou_ryouritsu/topics/tp100618-1.html
家事を見える化する3ステップ
1.一週間の家事を書き出す
朝起きてから寝るまでを振り返り、実際に行った家事を書き出します。
最初から完璧な一覧を作る必要はありません。
気づいた家事を一週間追加していくと、普段は見落としている作業も拾いやすくなります。
「牛乳がなくなりそうだと気づく」「子どもの服のサイズを確認する」など、考えるだけの作業も入れましょう。

2.頻度と完了の範囲を決める
家事ごとに、毎日、毎週、月1回などの頻度を付けます。
さらに、どこまでやれば完了なのかを決めてください。

洗濯なら、洗濯機を回すまでではなく、乾燥して収納するまで。
ごみ出しなら、集積所へ運ぶだけでなく、新しい袋を付けるまでとします。
完了の基準をそろえると、「そこまでやると思わなかった」というすれ違いを減らせます。
3.担当より先に負担を確認する
家事を半分ずつ分ける前に、かかる時間や面倒さを確認しましょう。
5分で終わるごみ出しと、献立決めから片づけまでを含む夕食作りでは、同じ1項目でも負担が違います。
項目数を同じにすることより、家事を終えたあとに休める時間まで片方へ偏らせないことが大切です。

家事ポイント制度の作り方
一覧を作っても家族が動きにくい場合は、家事にポイントを設定する方法があります。
ポイントの目的は、家事の勝敗を決めることではありません。
見えにくい労力を共有し、始めるきっかけを作ることです。
家事の負担に合わせてポイントを付ける
ポイントは、時間、頻度、面倒さを参考に大まかに決めます。

家事 | ポイント例 |
ごみ袋を交換する | 1ポイント |
洗濯物を収納する | 3ポイント |
お風呂を掃除する | 3ポイント |
夕食を準備する | 5ポイント |
水回りをまとめて掃除する | 8ポイント |
細かく計算しすぎると、ポイントを決める作業自体が負担になります。
最初は1・3・5ポイント程度の3段階でも十分です。
小さなご褒美を早めに受け取る
貯めたポイントは、好きなスイーツ、朝寝坊、一人の自由時間など、家族がうれしいご褒美と交換します。
研究では、遠い将来の利益よりも、行動中や直後に得られる楽しさのほうが、運動や勉強などを続けることと強く関係していました。

そのため、何か月も貯めなければ届かないご褒美だけでなく、一週間ほどで受け取れるものも用意すると続けやすくなります。
※出典:Woolley, K. & Fishbach, A.「Immediate Rewards Predict Adherence to Long-Term Goals」
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27899467/
ポイントだけで家族を動かそうとしない
ポイントがないと誰も家事をしない状態になっては、本来の目的から外れてしまいます。
128件の研究をまとめた分析では、期待された物質的な報酬が、もともと持っていた意欲を弱める場合があると報告されています。
一方で、肯定的なフィードバックには意欲を高める効果が見られました。

ポイントは家事の対価として厳密に管理するより、「やってくれたことに気づくための目印」として使いましょう。
ポイントと一緒に「助かった」「ありがとう」を伝えることが大切です。
※出典:Deci, E. L., Koestner, R. & Ryan, R. M.「A meta-analytic review of experiments examining the effects of extrinsic rewards on intrinsic motivation」
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10589297/
家事の見える化とポイント管理にはCAJICO
紙の家事一覧表は、家庭にある作業を整理するときに便利です。
ただし、予定やポイント、完了状況を毎日手書きで更新するのは簡単ではありません。
そこで役立つのが、家事分担アプリ「CAJICO(カジコ)」です。
CAJICOでは、家事ごとに予定、担当、ポイントを設定できます。
毎日や毎週の繰り返しにも対応しているため、その都度家事を登録する必要がありません。
家事を完了するとポイントが記録され、家族にも通知が届きます。
完了した家事にはスタンプやコメントを送れるので、「やったのに気づかれない」を減らしながら感謝も伝えられます。
貯めたポイントは、家族で決めたご褒美のおねだりに使えます。
誰がどのくらい家事をしたのかを分析する機能もあり、負担の偏りを振り返ることも可能です。
最初は、毎日または毎週行う家事を5つだけ登録してみてください。
細かなルールを作り込むより、家族が迷わず使える状態から始めるほうが長続きします。

家事の見える化に関するよくある質問
家事一覧は何項目くらい作ればいい?
最初は10〜20項目ほどで十分です。
負担が大きい家事や、繰り返し発生する家事から登録しましょう。
子どもの家事にもポイントを付けていい?
付けても構いません。
ただし、年齢に合った短時間で終わる家事から始め、できなかったときに減点する使い方は避けましょう。
ポイントは家族で同じにするべき?
同じ家事でも、家族によって感じる負担は異なります。
まずは共通のポイントで始め、納得できない家事だけ話し合って調整してください。
まとめ|家事は一覧にして、頑張りと感謝まで見える化する
家事の負担が偏るのは、家族が協力する気を持っていないからとは限りません。
家庭にどんな家事があり、何をすればよいのかが見えていない場合もあります。
まずは家事を一覧にし、頻度と完了の範囲をそろえましょう。
ポイント制度を使う場合は、勝ち負けではなく、見えにくい頑張りに気づくための仕組みにすることが大切です。
CAJICOなら、家事の一覧、予定、ポイント、完了、感謝を一つのアプリで家族と共有できます。
毎回お願いする家事分担から、家族が自分で家事を見つけられる生活へ変えてみてはいかがでしょうか。
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