育児疲れになってしまったら|限界のサインと負担の減らし方

育児疲れになってしまったら|限界のサインと負担の減らし方

「寝ても疲れが取れない」「子どもはかわいいのに笑顔が出てこない」そんな日が続くと、私が弱いからだと自分を責めてしまいますよね。

しかし、育児疲れの正体は「気力」ではありません。夜中に何度も起こされ、家事と育児の大半が自分に集まっている状態に耐えられないのは当たり前です。必要なのは、これ以上頑張ることではなく、抱えている量そのものを減らす視点ではないでしょうか。

この記事では、疲れが抜けない原因の整理から、限界のサインの見分け方、家事分担を動かす手順、公的支援の使い方までをまとめました。読み終えるころには、今日から減らせる負担が具体的に見えてくるはずです。 

育児疲れの正体|原因は体力ではなく判断の多さ

原因が寝不足だと知っていても、眠れる日が増えるわけではありません。問題は、疲れているのが体だけではない点です。 

先に尽きるのは決める力

1日の終わりに何もしたくなくなるのは、体力切れではありません。決める力が尽きているからです。 長袖か半袖か、この食べ残しは体調のせいか、外出は昼寝の前か。1回数秒の判断でも、朝から続けば頭の余力は消えていきます。献立が思いつかなくなるのは、やる気ではなく判断の残量が底をついた合図です。 

子どもが寝ても待機状態は解けない

判断が厄介なのは、子どもが寝たあとも終わらない点です。明日の持ち物、着替えの補充、次の健診の予約と、頭の中では段取りが回り続けます。いつでも動ける状態を保っている限り、眠った時間の割に休めた感覚は残りません。 

判断の重さは本人にしか見えない

判断は手元に残らないので、同じ家にいても相手の目には映りません。6歳未満の子どもがいる世帯では、妻の家事関連時間は1日7時間28分で、夫との差は5時間34分に及びます。ただしこの数字に表れるのは手を動かした時間だけで、献立を決める、在庫を確認するといった頭の仕事は残りません。

※出典:総務省「令和3年社会生活基本調査 生活時間及び生活行動に関する結果 結果の概要」https://www.stat.go.jp/data/shakai/2021/pdf/gaiyoua.pdf

セルフチェックでわかる育児疲れの限界サインと相談先

我慢していい疲れなのか、相談したほうがいい状態なのか判断してみてください。

今の状態を確かめるセルフチェック項目

最近の自分に当てはまるものがないか、確認してみてください。

大切なのは、いくつ当てはまったかではありません。以前の自分にできていたことが、今はできなくなっている状態は大変危険です。

それは気のせいではなく、休息だけでは追いつかなくなったサインになります。

▼育児疲れのセルフチェック項目

受診を考えたい心と体のサイン

落ち込みや強い自責感が2週間以上続くときは、疲労だけの問題ではないかもしれません。

日本産婦人科医会の資料では、日本の産後1か月時点におけるうつ病の有病率は13.7%と報告されています。産後うつ病の半数は妊娠中から始まっているという報告もあり、出産後に急に起きるとは限りません。 自分を責めてしまう、家事育児が手につかない、消えてしまいたい。そう感じるときは我慢せず医療機関に相談してください。

※出典:日本産婦人科医会「妊産婦メンタルヘルスケアマニュアル 〜産後ケアへの切れ目のない支援に向けて〜 改訂版」
https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/report_pdf/mentalhealth2021_L_s.pdf 

迷ったときの相談先と受診の目安

どこに相談するか迷ったら、身近な窓口からでも構いません。受診を決めきれない段階でも、保健師に相談できます。診断がつくほどではないと感じる状態こそ、早めに話しておくと楽になりやすいものです。

▼育児疲れの主な相談先

書き出して数値にする|家事分担を動かす4ステップ

「自分ばかり大変」は思い込みではありません。大和ハウス工業が共働き夫婦600名に聞いた調査では、妻の最多回答が「夫1割:妻9割」で37.3%、夫の最多回答は「夫3割:妻7割」で27.0%でした。同じ家に住みながら、負担の見え方が2割ほどずれています。

※出典:大和ハウス工業「共働き夫婦の『家事』に関する意識調査 第1回 家事への意識の違い編」https://www.daiwahouse.co.jp/tryie/column/build/dual_income/

ステップ1 1週間分の家事育児を書き出す

まず1週間、自分がやったことをすべて書き出します。

ポイントは、ティッシュの補充や連絡帳の記入のように、名前のつかない作業まで書き残すこと。1分で終わる作業ほど、相手の目には入っていません。大和ハウス工業の調査でも、名前のつかない家事を担っているのは妻という回答が86.5%に上りました。

▼見えやすい家事に付随する「名もなき家事」の例

※出典:大和ハウス工業「家事シェアハウス」
https://www.daiwahouse.co.jp/jutaku/lifestyle/kajishare/

ステップ2 かかる時間と負担度を数値にする

書き出した各項目に、1回あたりの所要時間と、しんどさを5段階でつけていきます。時間の長さと負担の重さは、必ずしも一致しません。夜泣きの対応は10分でも負担度5、洗濯物をたたむのは20分でも負担度2。数値にしておけば、大変さを感覚ではなく事実として共有できます。

ステップ3 分担の割合を決めて共有する

「手伝う」ではなく「担当する」。

この言い換えひとつで、負担の動き方は変わります。献立を考える、在庫を管理するといった頭の仕事ごと渡すのがポイント。大和ハウス工業の調査でも、家事についてよく話し合う家庭ほど満足度が高い傾向が示されました。

※出典:大和ハウス工業「家事シェアハウス」
https://www.daiwahouse.co.jp/jutaku/lifestyle/kajishare/

ステップ4 やった記録を残して振り返る

決めた分担も、記録がなければ元の形に戻りがちです。チェックやポイントで見返せる形にしておけば、月末の振り返りで偏りが一目でわかります。

せっかく書き出しても、紙やメモアプリでの記録を続けること自体が新しい家事になりかねません。途切れれば分担は元に戻り、また「言っても伝わらない」の繰り返しです。

その点、家事共有アプリのCAJICO(カジコ)なら、やった家事がその場でポイントになり、数字で残ります家事を終えると家族に通知が届くため、これまで気づかれなかった名もなき家事まで自然に伝わるのが強みです。貯まったポイントはご褒美と交換でき、日々の頑張りがねぎらわれる形もできます。記録の手間を増やさずに分担を動かしたいなら、選択肢の一つとして検討してみてください。

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やめる・任せる・頼る|育児疲れを減らす3つの手放し方

分担を決めても回らないときは、家庭が抱える仕事そのものを減らす番です。

やめても回らなくならない家事を決める

判断の基準は「今までやってきたから」ではなく、やらなかったときに本当に困るかどうか。困らないものは、今日から手放して構いません。

▼やめてしまって大丈夫な家事の例

時短家電とサービスで工程ごと減らす

時短家電や宅配サービスを選ぶ基準は、作業時間だけでなく「考える工程」まで減らせるかどうかです。同じ食事の負担でも、調理を短くする家電と、献立を決める手間ごと引き受ける宅配食では軽くなる部分が違います。頭の負担が重いと感じるなら、後者を優先してみてください。

頼れる産後ケアと一時預かりの費用

家庭だけで回らないときは、公的な支援も使ってください。

産後ケア事業は出産後1年以内の母子が対象で、宿泊や日帰りで休養と育児相談ができます。料金や条件は自治体ごとに違うため、限界になる前に住んでいる市区町村の案内を確認しておきましょう。

▼一人で抱えないための主な公的支援

※出典:こども家庭庁「産前・産後サポート事業ガイドライン 産後ケア事業ガイドライン」
https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/ff38becb-bbd1-41f3-a95e-3a22ddac09d8/317bd576/20260331_policies_boshihoken_173.pdf
※出典:こども家庭庁「子育て援助活動支援事業(ファミリー・サポート・センター事業)実施要綱」
https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/e18b0699-53bd-4d02-bd42-f7ebb30c362b/ed43165c/20240402_policies_kosodateshien_family-support_09.pdf

よくある質問|育児疲れの原因・ピーク・回復法

なぜ育児はこんなに疲れるのですか?

眠りが分断されることに加え、次に何をするか考え続ける負担が重なるためです。手を動かす作業より、段取りを組み立てる仕事のほうが見えにくく、疲れとして自覚しにくいところが厄介といえます。

育児疲れのピークはいつまで続きますか?

夜間の授乳が続く時期と、自己主張が強くなる1歳半から3歳ごろが重くなりやすいといわれます。ただし個人差が大きいため、終わりを待つより今の負担を減らすほうが確実です。

育児の疲れはどうやって取ればいいですか?

最優先は睡眠です。寝ている間に家事を進めるより、一緒に横になる日を作りましょう。それでも疲れが抜けず落ち込みが続くときは、早めに医療機関へ相談してください。

まとめ|育児疲れは負担の見える化から抜け出せる

育児疲れは、頑張りが足りないから起きるのではありません。まずは自分の状態を確かめ、そのうえで負担そのものを減らしていきましょう。

▼この記事のポイント

  • 疲れの正体は体力切れではなく、判断と大気が途切れない状態
  • 落ち込みや不眠が2週間以上続くときは医療機関に相談する
  • 6歳未満の子がいる世帯では、妻の家事関連時間が夫の約4倍
  • 家事育児を書き出し、時間と負担度を数値にして担当を決める
  • 手放せる家事は手放し、産後ケアや一時預かりも遠慮なく使う

どの手順にも共通するのは、負担を見える状態にしてから動かすという考え方です。ただ、書き出した内容を家族に共有し続けるところで止まってしまう家庭も少なくありません。伝わらないまま時間が過ぎれば、また同じ不満を抱え直すことになります。CAJICOなら、日々の家事がポイントとして数値になり、誰がどれだけ担っているかを家族で共有できます。「もっとやってほしい」と伝え続けるより、実際の負担が見える状態を先に作ってみてはいかがでしょうか。

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