仕事から帰ったあとも、夕食の支度に洗い物と手が止まらないーふとリビングに目をやると、パートナーはソファでスマホを見ている。同じように働いて、同じ時間に帰ってきたはずなのに、自宅で動いているのは自分だけ。この状況に限界を感じている人は少なくないはずです。共働きの家事分担がおかしいと感じると同時に、将来への不安も大きくなってしまいます。
この記事では、偏りの原因、揉めずに伝える方法、続く仕組みまでを順に紹介します。
共働きの家事分担がおかしい|偏りの実態と不満の声
自分の家庭の偏りが世間と比べてどの程度か。国の統計と民間調査での数値で見ていきましょう。
共働き世帯でも家事の8割近くを妻が担う
共働きであっても、家事関連時間の77.4%を妻が担っているのが日本の現状です。
この数字に入るのは家事だけでなく、育児・介護・買い物まで。妻が働きに出ていても、専業主婦の世帯と比べて妻の負担はわずか6.6%しか軽くなっていません。
▼家事関連時間に占める妻の分担割合(6歳未満の子を持つ世帯・週全体平均)

※出典:内閣府「令和5年版 男女共同参画白書(概要)」https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r05/gaiyou/pdf/r05_gaiyou.pdf
共働きの6割がパートナーの家事に不満
偏りは、そのまま「不満」として表れています。
フルタイム勤務1,000人へのリンナイ調査では、パートナーの家事に不満があると答えた人が全体の59%、女性に限れば72%にのぼりました。「おかしい」と感じるのは、あなたの心が狭いからではありません。数字がそのまま示すとおり、偏りは実際に起きています。
※出典:リンナイ「家事分担に関する意識調査」https://www.rinnai.co.jp/releases/2024/0830/index_2.html
妻に家事が偏る原因
偏りが事実だとわかれば、次は原因の特定。
多くの家庭がつまずくのは、家事の量が見えていない点にあります。
夫婦で家事の分担割合の認識がずれている

同じ家庭にいても、分担割合の見え方は食い違います。「家事の6割以上は妻がやっている」と答えた人は、女性が80%だったのに対し、男性は65%。夫の側は、妻ほど偏りを感じ取れていません。
実際、女性が最も多く挙げた不満は「家事を『手伝うもの』と思っていること」で43%でした。
やっているかどうか以前に、家事を自分の担当だと捉えているかどうかで差が生まれています。
※出典:リンナイ「家事分担に関する意識調査」https://www.rinnai.co.jp/releases/2024/0830/index_2.html
公平な分担の決め方|労働時間の基準と伝え方
総量が見えたら、分け直す段階へ。基準を決めずに話し始めると、感情のぶつけ合いにしかなりません。
労働時間と自由時間で分担ラインを決める
どちらが多く稼いでいるかで決めようとすると、話はこじれます。
基準にすべきは収入ではなく、「通勤を含めた拘束時間」と、「帰宅後に自由に使える時間」の2つ。
拘束時間が長いほうの家事量を減らし、自由時間が同じくらいになる地点を目標にすれば、どちらか一方だけが損をする形はなくなります。
▼分担ラインの決め方
- 拘束時間は勤務時間と通勤時間の合計で計算する
- 帰宅時間が違う平日と休日は分けて考える
- 自由時間の差が30分以内に収まる配分を目標にする
感情ではなく数値を主語にして伝える
「話し合いそのものができていない家庭」も目立ちます。
家事シェアについて話し合っていると答えた人は47%と、リンナイの調査項目で最も低い数字でした。伝えるときは「私ばっかり」ではなく、整理してで出した合計時間を主語に置いてください。
責める言葉ではなく数字を差し出すほうが、相手は防御的にならずに聞けます。
▼揉めにくい伝え方

※出典:リンナイ「家事分担に関する意識調査」https://www.rinnai.co.jp/releases/2024/0830/index_2.html
分担が続かないときの対処|アプリ・外注・時短家電
次にぶつかるのが、続かないという壁。ここは気持ちではなく、設計の問題として扱います。
分担が続かないのは意識ではなく仕組みの問題
「家事は家族で支え合ってするもの」と考える人は、88%にのぼります。つまり気持ちの面では、ほとんどの家庭で足並みが揃っているということ。それでも決めた分担が元に戻るのは、やる気が足りないからではありません。
やった事実がどこにも残らないせいで、誰がどれだけ担ったかが互いの記憶頼りになり、話すたびに「やってる」「やってない」の水掛け論へ逆戻りしてしまうからです。
※出典:リンナイ「家事分担に関する意識調査」https://www.rinnai.co.jp/releases/2024/0830/index_2.html
記録・通知・ねぎらいを自動化するアプリを使う
紙の家事分担表が3日で止まるのは、書き込む手間が家事をもう1つ増やすから。分担を続けている家庭は、次の3条件を手作業ではなく仕組みに任せています。
▼続く仕組みの3条件

この3つをすべて満たすのが、家事管理アプリのCAJICOです。
こなした家事はポイントとして貯まり、誰がどれだけ担ったのかがその場で数値になって残ります。

完了すると家族へ自動でお知らせが届くため、「やっておいたよ」と報告する気まずさもありません。貯まったポイントはごほうびと交換でき、見えていなかった家事が家族に認識されるきっかけにもなるもの。指示役から降りたい方は、記録の手間がかからない方法から試してみてください。

外注と時短家電で家事の総量を減らす
分け合うことだけが正解ではありません。お金で時間を買って、二人とも楽をするという手もあります。押しつけ合っていた作業を丸ごと消せるのが、家事代行と時短家電。費用はかかりますが、口論に費やしてきた時間と気力が戻ると考えれば、十分に元は取れるでしょう。
▼総量を減らす2つの手段

よくある質問|共働きの家事分担
見直しでよく挙がる疑問をまとめました。
共働きで家事をする時間がないときは?
時間を作るのではなく、やらない家事を決めてください。掃除を2日に1回にする、洗濯物をたたまず収納するなど、基準を下げても支障のない項目から削るのが近道です。
子どもがいない共働き夫婦も分担は必要?
必要です。総量が少ない時期ほど偏りが表面化せず、役割がそのまま固定されます。負担が軽いうちにルールを作るほうが、摩擦は小さく済むでしょう。
家事分担の不満は離婚の原因になる?
家事の量そのものより、不公平感の蓄積が関係を壊すケースがあります。国立社会保障・人口問題研究所の調査でも、夫の家事に対する妻の評価や期待の差は繰り返し確認されてきました。我慢を続けず、早めに話し合う場を作ってください。
※出典:国立社会保障・人口問題研究所「第7回全国家庭動向調査 結果の概要」https://www.ipss.go.jp/ps-katei/j/NSFJ7/Kohyo/keteidoukou7_gaiyou_20240308.pdf
まとめ|家事分担のおかしさは見える化から変えられる
共働き世帯でも家事関連時間の77.4%を妻が担っており、偏りを感じるのは思い過ごしではありません。変えるための手順は次の4つです。
▼家事分担を変える4ステップ
- 名もなき家事まで含めて総量を洗い出し、時間を数値にする
- 収入ではなく、拘束時間と自由時間を基準に分担ラインを決める
- 「私ばっかり」ではなく、集計した合計時間を主語にして伝える
- やった家事が記録に残る形にして、元に戻らないようにする
不公平感の正体は、家事の量ではなくやった事実が見えないことでした。
CAJICOなら、日々の家事がポイントになって積み上がり、誰がどれだけ担っているのかを家族全員がひと目で確認できます。 言い争わなくても、数字のほうが代わりに伝えてくれるわけです。
まずは今日ぶんの家事を記録するところから、変えていきませんか。




